02-03 三人の僧徒関東下向の事

 元徳げんとく三年六月八日、幕府の使者は三人の僧を連れて鎌倉に帰った。 この三...

02-02 僧徒六波羅へ召し捕る事 付けたり為明詠歌の事

 隠かくし事は漏もれやすく、禍わざわいのもととなる。護良もりよし親王の武装と後...

02-01 南都北嶺行幸の事

 日野資朝すけともが流罪るざいに処しょされたかの事件、正中しょうちゅうの変へん...

01-08 資朝・俊基関東下向の事 付けたり御告文の事

 土岐と多治見が討たれて、後醍醐帝の謀反が明あかるみとなったので、鎌倉から長崎...

01-07 頼員回忠の事

 こうして増えていった謀反人むほんにんの中に、土岐とき左近さこん蔵人くらんど頼...

01-06 無礼講の事 付けたり 玄恵文談の事

 美濃みのの住人じゅうにんに、土岐とき伯耆ほうき十郎頼貞よりさだと多治見たぢみ...

01-05 中宮御産御祈りの事 付けたり 俊基偽つて篭居の事

 元亨げんきょう二年の春より、中宮ちゅうぐう禧子よしこの懐妊かいにんを願う祈祷...

01-04 儲王の御事

 阿野あの廉子れんし一辺倒いっぺんとうに見せかけながら、後醍醐帝はしかしさらに...

01-03 立后 付けたり 三位殿御局の事

 文保ぶんぽう二年八月三日、西園寺さいおんじ太政大臣だじょうだいじん実兼さねか...

01-02 関所停止の事

 また帝みかどは、四境しきょう七道しちどう、即すなわち京都から出る四つの道と、...