第11話 スチール・レクタングル 004

 透明になった被験者はまず己の手や足の存在を忘れるようになり、次いで声が自分の...

第11話 スチール・レクタングル 003

「意識の墓標?」と涼太は聞いた。「そう。様々な意識があのレクタングルの中に封印...

第11話 スチール・レクタングル 002

 黒い蒸気を吐き出しながらスチール・レクタングルが廃工場の上に浮いていた。相変...

第11話 スチール・レクタングル 001

 狸山涼太はウェルズ編集部でパソコンに向かい、ボイスレコーダーやメモ帳を取り出...

第10話 鉄板ジュウジュウ会談 004

 花恋は少しムッとした表情で、「雪之丞クンには関係ないじゃない?」と言った。雪...

第10話 鉄板ジュウジュウ会談 003

 何となく気まずい沈黙の中、コテで豚玉を切り分けてジュウジュウと熱い鉄板の上で...

第10話 鉄板ジュウジュウ会談 002

 豚玉とオムそばを注文しながら、「あいつってなんだかイヤなヤツだよ。昔から何だ...

第10話 鉄板ジュウジュウ会談 001

 放課後、多聞と雪之丞が一緒に教室から連れ立って出ると、後ろから花恋センパイが...

第09話 空想と現実の狭間 004

「自分の話をしているのに、やけに曖昧だな?」と牛松が言った。涼太は首を傾げなが...

第09話 空想と現実の狭間 003

 そしてしばらく話を聞いているうち、牛松の脳裏にふと小さな疑問がわいてきた。「...