勅勘の所に靫懸くる作法、今は絶えて、知れる人なし。主上の御悩、大方、世中の騒がしき時は、五条の天神に靫を懸けらる。鞍馬に靫の明神といふも、靫懸けられたりける神なり。看督長の負ひたる靫をその家に懸けられぬれば、人出で入らず。この事絶えて後、今の世には、封を著くることになりにけり。

-- 徒然草 203 --


お地蔵さんまで草刈りしました。今日は香寺にいます。

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 十月を神無月と言ひて、神事に憚るべきよしは、記したる物なし。本文も見えず。但し、当月、諸社の祭なき故に、この名あるか。

 この月、万の神達、太神宮に集り給ふなどと言ふ説あれども、その本説なし。さる事ならば伊勢には殊に祭月とすべきに、その例もなし。十月、諸社の行幸、その例も多し。但し、多くは不吉の例なり。

-- 徒然草 202 --


夜、外が賑やかなので出て見ると龍野城で観月会。

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綺麗なお月さんを眺めながらそうめんを頂きました。


 呉竹は葉細く、河竹は葉広し。御溝に近きは河竹、仁寿殿の方に寄りて植ゑられたるは呉竹なり。

-- 徒然草 200 --