我をたのめて来ぬ男 我 ( われ ) をたのめて 来 ( こ ) ぬ 男 ( をとこ ) 、 角 ( つの ) 三 ( み ) つ 生 ( お ) いたる 鬼 ( をに ) になれ、さて 人 ( ひと ) に 疎 ( うと ) まれよ、 霜雪霰 ( しもゆきあられ ) 降 ( ふ ) る 水田 ( みづた ) の 鳥 ( とり ) となれ、さて 足 ( あし ) 冷 ( つめた ) かれ、 池 ( いけ ) の 萍 ( うきくさ ) となりねかし、と 揺 ( ゆ ) りかう 揺 ( ゆ ) り 揺 ( ゆ ) られ 歩 ( あり ) け。 -- 梁塵秘抄 339 -- 前の記事 次の記事