春の焼野に菜を摘めば

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春の焼野(やけの)に菜(な)を摘(つ)めば、岩屋(いはや)に聖(ひじり)こそおはすなれ、唯一人(ただひとり)、野辺(のべ)にてたびたび逢(あ)ふよりは、な、いざたまへ、聖(ひじり)こそ、あやしの様(やう)なりとも、わらはらが柴(しば)の庵(いほり)へ。

-- 梁塵秘抄 302 --

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