ボーンコレクター 03-05

 虎の背にまたがりながら進むうち、不意に少女は妙な目つきで彼を見て、「ねえ、あなたは私のことが好きなの?」と妖しげな声で語りかけた。そして彼の股間をゆっくりと握り、「さっきのお返しよ」とさすりだした。彼は思わず腰をくねらせ、「おい、やめてくれないか。それをされると、どうも力が入らなくなる」と言ったが、無理に手をのけることもせず、くねくねと腰をくねらせた。そのうち、「あっ」と小さくつぶやき、彼の体中の力が抜けるような感覚があった。「どうしたの?」と少女が不思議そうに尋ねると今度は彼が仕返しにとばかりに、彼女のスカートの下に手を入れた。そして太ももをもみながら奥へと進み、その上にある柔らかい毛をしばらくなでていたかと思うと、そこにあった小さな割れ目にそっと指を滑り込ませた。彼女もアッと腰をくねらせた。彼はそのまま指を動かし、コロコロと指の先のものを転がした。少女は、「ああ」と吐息をついて彼の首に抱きつき、自分の唇を彼の唇に重ねた。そうしてお互いをいじりあって遊んでいるうち、虎は沼を越えて山を越え、やがて月の砂漠に入った。そしてその砂の中にポツリとあるオアシスにたどり着いた。砂漠のオアシスは小さな湖を中心にそれを囲むようにしてあった。周りはすっかり砂地であるのにそこだけ木々が生い茂り、その木々の間に数軒の家が並んでいた。「これがニムキシュ族の部落だな?」と彼はまず自分が虎から降りて、それから少女の手を取って下ろした。虎は二人を下ろすとそのまま背を向けてもと来た道を帰っていった。「虎がいってしまったわ」と少女は不安げに言った。「それより鬼の心臓だよ」と彼は少女を励ました。そうして一軒のボロ家の戸を叩くと一人の老婆が姿を見せた。