アングラ劇『犬神ぢごく変』 05-03

東一「なんだ、その焚火は」
獄卒「さあ、焚火の上に橋をかけました。この上を渡れば着物も乾くというものです」
東一「わあ、押すな押すな。熱い熱い、こりゃ本当に殺されてしまいそうだ」
申秀「見よ見よ、火の上にかかった橋を、奴め必死の形相で走り抜けおったわい。どんどん地獄が描けていく」