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妙見(めうけん)大悲者は、北の北にぞおはします、衆生願(ねがひ)を満(み)てむとて、空には星とぞ見えたまふ。

-- 梁塵秘抄 287 --

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極楽浄土の東門に、機(はた)織(お)る蟲こそ桁(けた)に住め、西方浄土の燈火(ともしび)に、念仏の衣(ころも)ぞ急ぎ織る。

-- 梁塵秘抄 286 --

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釈迦の住所はどこどこぞ、法華経の六巻自我偈に、や、説かれたる文(もん)ぞかし、常在霊鷲山に並びたる、及余諸(きうよそ)住所は其処(そこ)ぞかし。

-- 梁塵秘抄 285 --

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不動明王恐ろしや、怒(いか)れる姿に剣(けむ)を持ち、索(さく)を下げ、後(うしろ)に火焔(かえん)燃(も)え上(のぼ)るとかやな、前には悪魔寄せじとて、降魔(がま)の相(さう)。

-- 梁塵秘抄 284 --

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我が身は罪業(ざいごう)重くして、終(つゐ)には泥犂(ないり)へ入りなんず、入りぬべし、佉羅陀山(からだせん)なる地蔵こそ、毎日の暁(あかつき)に、必ず来りて訪(と)うたまへ。

-- 梁塵秘抄 283 --

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観音勢至(せいし)の遣水(やりみづ)は、阿耨多羅(あのこたら)とぞ流れ出(い)づる、流れたる、育王太子(ゆくわうたいし)の前の池の波は、や、唵嚩曰羅(おんばさら)とぞ立ち渡る。

-- 梁塵秘抄 282 --

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文殊の次(つぎ)をば何(なに)とかや、追々童子(をいをいだうじ)が子なりけり、眉間白毫照らすには、十二の菩薩ぞ出(い)でたまふ。

-- 梁塵秘抄 281 --

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文殊は誰(たれ)か迎(むか)へ来(こ)し、奝然聖(てうねんひじり)こそは迎(むか)へしか、迎(むか)へしかや、伴(とも)には優塡國(うてんこく)るわうやらう正老人、善財童子の仏陀波利(たはり)、さて十六羅漢諸天衆。

-- 梁塵秘抄 280 --

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釈迦牟尼仏(ほとけ)の童名(わらはな)は、悉達太子と申しけり、父をば浄飯王(じやうはんわう)といひ、母これ善覚長者の女(むすめ)摩耶(まや)夫人。

-- 梁塵秘抄 279 --

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釈迦の説法終(おは)りなば、摩訶(まか)の迦葉(かせう)の大阿羅漢(あらかん)、鶏足山(けいそくさん)より慈尊(じそん)の、出(い)で給(たま)はう世(よ)に参(まい)り会(あ)はむ。

-- 梁塵秘抄 278 --

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釈迦の御法(みのり)は天竺(てんぢく)に、玄奘(げんざう)三蔵ひろむとも、深沙大王渡(わた)さずば、此(こ)の世(よ)に仏法なからまし。

-- 梁塵秘抄 277 --

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我等は薄地の凡夫なり、善根勤(つと)むる道知らず、一味の雨に潤(うるお)ひて、などか仏にならざらん。

-- 梁塵秘抄 082 --

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釈迦の御法(みのり)は唯一つ、一味の雨にぞ似たりける、三草二木は品々に、花咲き実なるぞあはれなる。

-- 梁塵秘抄 079 --

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窮子(ぐじ)の譬(たとひ)ぞあはれなる、親を離れて五十年、萬(よろづ)の国に誘(さそ)はれて、草の庵に留まれば。

-- 梁塵秘抄 078 --

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長者は我が子の愛(かな)しさに、瓔珞(やうらく)衣(ころも)を脱ぎすてて、あやしき姿になりてこそ、漸(やうや)く近づきたまひしか。

-- 梁塵秘抄 077 --

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長者の門なる三車(みつぐるま)、羊鹿(ひつじしし)のは目も立たず、牛の車に心かけ、三界火宅を疾(と)く出(い)でむ。

-- 梁塵秘抄 076 --

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上根(ぢやうこむ)舎利弗(しやりほつ)先(ま)づ悟(さと)り、菩提樹果二人出でて、そらをかげに隠れつつ、八相(はさう)仏になりたまふ。

-- 梁塵秘抄 075 --

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門(かど)の外(ほか)なる三(み)つ車(ぐるま)、二つは乗らむと思ほえず、大白牛車に手をかけて、直至道場訪(と)ひ行(ゆ)かむ。

-- 梁塵秘抄 074 --

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幼(をさな)き子どもを誘(おこ)づると、三(み)つの車を構へつつ、門(かど)の外(ほか)にし出(い)でぬれば、一(ひと)つ車に乗りたまふ。

-- 梁塵秘抄 073 --

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幼(をさな)き子どもはいとけなし、三(み)つの車(くるま)を乞(こ)ふなれば、長者は我が子の愛(かな)しさに、白牛の車ぞ与(あた)ふなる。

-- 梁塵秘抄 072 --

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