巻第二 里仁第四 五

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子曰く、とみたつときとは、これ人の欲する所なり。其の道を以てこれを得ざられば、らざるなり。貧きといやしきとは、これ人のにくむ所なり。其の道を以てこれを得ざられば、去らざるなり。君子、仁を去りていづくにか名を成さん。君子は食を終うる?も仁にたがふこと無し。造次ざうじにも必ずここひてし、顚沛てんばいにも必ず是に於ひてす。

子曰、富与貴、是人之所欲也、不以其道得之、不処也、貧与賤、是人之所悪也、不以其道得之、不去也、君子去仁、悪乎成名、君子無終食之?違仁、造次必於是、顚沛必於是。

-- 論語 巻第二 里仁第四 005 --