アングラ劇『犬神ぢごく変』 02-03

伏姫「ああ、八房。それは」
八房「ワオン」
申秀「でかした八房。死んだばかりの小娘の死体じゃ。顔もなかなか可愛いし、体つきも上出来だ。これは描きがいがあるぞ。おお伏、どうした? どこへ行く?」
伏姫「もう知りませぬ。私はそんな死体のない所に出かけて参ります」
申秀「なんと気の強い娘じゃ。もういい。勝手にいたせ。ワシは絵を描かねばならぬ」