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頭(かうべ)に遊ぶは頭虱(かしらじらみ)、頂(をなじ)のくぼをぞ極(き)めて食(く)ふ、櫛(くし)の歯より天(あま)降(くだ)る、麻小笥(をごけ)の蓋(ふた)にて命(めい)終(おは)る。

-- 梁塵秘抄 410 --

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鏡(かがみ)曇(くも)りては、我身(わがみ)こそ窶(やつ)れける、我身(わがみ)やつれては、男(をのこ)退(の)け引(ひ)く。

-- 梁塵秘抄 409 --

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舞(ま)へ舞(ま)へ蝸牛(かたつぶり)、舞(ま)はぬものならば、馬(むま)の子(こ)や牛(うし)の子(こ)に蹴(くゑ)させてん、踏(ふみ)破(わら)せてん、真(まこと)に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。

-- 梁塵秘抄 408 --

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大唐朝廷(だいたうみかど)はゆしもり、黄金(こがね)の真砂(まさご)は数(かず)知らず、閨(ねや)には黄金(こがね)の蝶(てう)遊ぶ、まてこくいはほとかけはして。

-- 梁塵秘抄 407 --

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侍(さぶらひ)藤五君(ぎみ)、めしし弓矯(ゆだめ)はなどとはぬ、弓矯(ゆだめ)も篦矯(のだめ)も持ちながら、讃岐(さぬき)の松山(まつやま)へ入(い)りにしは。

-- 梁塵秘抄 406 --

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鷲(わし)の本白(もとじろ)を、くわうたいくわうの箆(の)に矧(は)ぎて、宮(みや)の御前(おまえ)を押開(おしひら)き、ふとう射(い)させんとぞ思(おも)ふ。

-- 梁塵秘抄 405 --

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瀧(たき)は多(おほ)かれど、嬉(うれ)しやとぞ思(おも)ふ、鳴(な)る瀧の水(みづ)、日は照るとも絶えでとふたり、やれことつとう。

-- 梁塵秘抄 404 --

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ささらが牛は憎きもの、きしいぬかうなきをひわかはねこその物願(ものねがひ)、うゑさゑんたる、ともすれば物(もの)咎(とが)め、大しとか、御許(おもと)の物問(と)ひに走る後手(うしろで)や。

-- 梁塵秘抄 403 --

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隣(となり)の大子(おほいご)がまつる神(かみ)、頭(かしら)の縮(しじ)け髪(がみ)、ます髪(がみ)額髪(ひたひがみ)、指の先なる拙神(てづつがみ)、足の裏なる歩きがみ。

-- 梁塵秘抄 402 --

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こゆりさんの渚には、金の真砂ぞゆられくる、栴檀(せんだん)香樹(かうぞ)の林には、付属の種こそ流れけれ。

-- 梁塵秘抄 401 --

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海におかしき枕歌(まくらうた)、磯辺(いそべ)の松原(まつばら)琴(きん)を弾(ひ)き、調(しら)めつつ、沖の波は磯に来て鼓(つづみ)打(う)てば、雎鳩(みさご)浜千鳥(はまちどり)、舞い傾(こだ)れて遊ぶなり。

-- 梁塵秘抄 400 --

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樵夫(きこり)は恐(おそ)ろしや、荒(あら)けき姿(すがた)に鎌(かま)を持(も)ち、斧(よき)を提(さ)げ、後(うしろ)にしはきまい上(のぼ)るとかやな、前(まへ)には山守(やまもり)寄(よ)せじとて杖(つゑ)を提(さ)げ。

-- 梁塵秘抄 399 --

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男(をとこ)をしせぬ人、賀茂女(かもひめ)伊予女(いよひめ)上総女(かづさひめ)、はししあかてるゆめなみのすしの人、室町わたりのあこほど。

-- 梁塵秘抄 398 --

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見るに心の澄(す)むものは、社(やしろ)毀(こぼ)れて禰宜(ねぎ)も無く、祝(はうり)無(な)き、野中(のなか)の堂(だう)の又(また)破(やぶ)れたる、子(こ)生まぬ式部(しきぶ)の老(おい)の果(はて)。

-- 梁塵秘抄 397 --

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誘給(いざた)べ隣殿(となりどの)、大津(おほつ)の西(にし)の浦(うら)へ雑魚(ざこ)すきに、此(こ)の江(え)に海老(えび)なし彼(あ)の江(え)へ往座(いま)せ、海老(えび)交(まじ)りの雑魚(ざこ)や有(あ)ると。

-- 梁塵秘抄 396 --

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海老漉舎人(えびすいとねり)は何処(いづく)へぞ、小魚(さい)すい舎人許行(とねりがりゆ)くぞかし、此(こ)の江(え)に海老無(えびな)し下(を)りられよ、あの江(え)に雑魚(ざこう)のちらぬ間に。

-- 梁塵秘抄 395 --

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女の盛(さか)りなるは、十四五六歳(さい)廿三四とか、三十四五にし成(な)りぬれば、紅葉(もみぢ)の下葉(したば)に異(こと)ならず。

-- 梁塵秘抄 395 --

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彼処(あしこ)に立(た)てるは何人(なにひと)ぞ、稲荷(いなり)の下(しも)の宮(みや)の大夫御息子(みむすこ)か、真実の太郎なや、俄(にはか)に暁(あかつき)の兵士についさされて、残(のこり)の衆生達を平安に護(まも)れとて。

-- 梁塵秘抄 393 --

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茨(うばら)こきの下(した)にこそ、鼬(いたち)が笛(ふえ)吹(ふ)き猿(さる)奏(かな)で、蛗螽麿(いなごまろ)めて拍子(ひょうし)つく、たて蟋蟀(きりぎりす)は、鉦鼓(しやうこ)の好(よ)き上手。

-- 梁塵秘抄 392 --

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可笑(をかし)く屈(かがま)るものはただ、海老(えび)よ弶(くひぢ)よ女牛(めうし)の角(つの)とかや、昔冠(むかしかぶり)の巾子(こじ)とかや、翁(をきな)の杖(つゑ)突(つ)いたる腰(こし)とかや。

-- 梁塵秘抄 391 --

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