法華経聞くこそあはれなれ、仏も我等も同じくて、平等大慧摩尼宝、末(すゑ)の枝(えだ)とぞ説(と)いたまふ。
-- 梁塵秘抄 081 --
KOMUSUI ICHIZA KAMISHIBAI
法華経聞くこそあはれなれ、仏も我等も同じくて、平等大慧摩尼宝、末(すゑ)の枝(えだ)とぞ説(と)いたまふ。
-- 梁塵秘抄 081 --
大空(おほぞら)かき曇り、一味の雨を降らせさばや、妙法蓮華を植(う)ゑひろげ、仏にならむてふ種取らん。
-- 梁塵秘抄 080 --
弥勒菩薩はあはれなり、天人大会の前(まへ)にして、昔の仏の有様を、文殊に問ひつつ説いたまふ。
-- 梁塵秘抄 061 --
釈迦の法華経説くはじめ、白毫(びやくがう)光は月の如(ごと)、曼荼曼珠の華ふりて、大地も六種(むくさ)に動きけり。
-- 梁塵秘抄 060 --
法華経(ほうけきやう)弘(ひろ)めしはじめには、無数の衆生のそのなかに、本瑞(ほんずい)所々に雲(くも)映(は)れて、曼荼羅曼珠の花ぞ降る。
-- 梁塵秘抄 059 --
鷲(わし)の御山(みやま)の法(のり)の日は、曼荼羅(まむだら)曼珠(まむず)の華(はな)降りて、栴檀(せんだむ)沈水(ぢむすい)満ちにほひ、六種(むくさ)に大地ぞ動きける。
-- 梁塵秘抄 058 --
空(そら)より花(はな)降(ふ)り地(ぢ)は動(うご)き、仏の光は世を照らし、弥勒文殊は問ひ答へ、法花を説くとぞ予(かね)て知る。
-- 梁塵秘抄 057 --